玄武館道場開館55周年記念合同稽古会開催
玄武館道場は、 昭和 43 年 (1968 年) 4 月、 近藤知善先生
(武道専門学校 1 期生、同 校教授、戦前・朝鮮総督府剣道師範、戦後•宮崎旭化成剣道師範、昭和40年別府市剣道連盟師範)、
糸永棋郎先生によって開館いたしました。
その後、 昭和 60 年に、愚生が少年剣道指導を目的とした、 玄武館第二道場を併設しましたが、
先師ご逝去の後、 二つの道場を合体して今日に至り、本年 55 周 年を迎えました。
近藤、糸永両先師の道場開館の理念は「剣理究明之聖場」であり、道場における稽古は
「剣道」「居合道」両道を「剣居一体」として修練してきました。
道場には、 両先生のご縁によって全国各地から高名の先生方が多数ご来館され、
また大分県下の剣友の先生方もお稽古に励まれ、 多くの高段者を輩出いたしま した。
併せて、第二道場は、剣道を通じて青少年の心身の健全育成を目標に、指導に加わって下さった先生方のお力も頂き、
約 600 名の門下生を送り出しました。
しかし、今日、大きな社会問題となっている少子化に伴い、剣道を志す少年の数 は著しく減少し、 各学校におけるスポーツ活動の部活も
次第に縮小を辿っていると伺っています。この傾向は「武道」に止まらず、我が国の多くの伝統文化の継承も同様な現状と思料いたします。
このような情況下、斯道を継承、振興発展させることは、現在その道に関わって いる私どもの使命、責任と考え、
この度の道場開館 55 周年は、先師の剣道理念を再確認し、道場の歴史と伝統を正しく継承、発展させる機会として、55周年記念行事を計画いたしました。
時節柄、 大きな祝賀会等は行わず、「居合道」「剣道」「少年剣道」の3部門に亘って、
かつてこの道場で剣を交えた諸先生方と「交剣知愛」のひと時を過ごす合 同稽古会を行う事にいたしました。
永年に亘るご教導に心から厚く感謝申し上げますと共に、今後ともご支援、 ご指導を賜ります様お願い申し上げご挨拶といたします。